◆世界観のあるマジック・アクトの作り方!!
マジック・キャッスルで2011年、2012年とステージ・マジシャン・オブ・ザ・イヤー、さらに2014年、2015年にはパーラー・マジシャン・オブ・ザ・イヤーを受賞したロブ・ザブレッキー。彼は自身のマジック・ショーの中で、ブラックなユーモアで笑わせてくれる紳士的な無礼者、 オッドマン(奇妙な男)という魅力的なキャラクターを演じています。まずは、下の映像で彼のショーをお楽しみください(日本語字幕あり)。 百聞は一見に如かず、これを見れば彼の魅力が理解できるはずです。
マジック・ショーというよりは、よく作り込まれた演劇のパフォーマンスに近いのでしょうか。魅力あるキャラクター、シナリオ、そしてマジックの現象の3つが違和感なく融合することで、独特の世界観を作り出しています。
今回ご紹介する『インターセクション』は、彼のクリエイティブ・プロセスを文書化したもの。どんな視点と感覚を大事にして、どういうものからインスピレーションを得ているのか。それを、どうやって実際のアクトに落とし込み、磨き、練り上げ、発展させていくのか。そして、どのようにして自分だけの世界観を構築し、マジックの現象と融合させるのか。これらの疑問に対する答えが『インターセクション』の中にあります。
しかし、注意することがあります。この冊子は決してロブ・ザブレッキーと同じスタイルのパフォーマーを量産するためのものではないということです。マジシャンが最も輝くのは、本人に合わせて調整されているアクトを演じているときです。ロブ・ザブレッキーにはロブ・ザブレッキーの、あなたにはあなたに合ったアクトがあります。この冊子を読んで、彼の考え方と試行錯誤の過程を知り、あなたに合うオリジナルの世界観を作り上げていくための助けとしてください。