No Case For Change J.K.ハートマンのトリックを基にした4枚のカードと1枚のカードのトランスポジションのトリックです。このトリックではハートマンが使用していたカード・ケースを除去したハンドリングになっています。如何にシンプルに仕上げるか、という心意気の伝わってくるトリックだと言えます。
Engel's Do As I Do 2つのデックを使用して行う“Do As I Do”ですが、これまでのものと違い、いくつもの一致が起こります。このトリックも演出が絶妙で、“最初に起こった偶然から全てが仕組まれていた”と客自身が感じることで、より深く不思議な印象を与える構造になっています。レクチャーでも非常にウケが良かったトリックで、これだけでもこのノートは価値があると言えます。
A Total Triumph スティーブ・レイノルズのプレゼンテーションを利用した巧妙なトライアンフ現象のトリックです。ポイントは正にプレゼンテーションで、クラシックな現象を更に高いレベルで表現することに成功しています。また、演技は一般向き、疑い深い人達向き、マジシャン向きの三種類が解説されていて、状況に合わせて使い分けることが可能です。
Visual Retention Bottom Deal & Ace Production ビジュアル・リテンション・ボトム・ディールは、その名の通りボトム・ディールの一種ですが、鮮やかな残像を伴う点と、テーブルではなく手から手へと配るという点が大きな特徴です。技術的に容易に習得することが可能なことも注目するポイントです。簡単な手順で技法を解説した後、このボトム・ディールを使った効果的なフォア・エース・プロダクションの手順も紹介しています。
Intuitive Poker ポーカーを題材にしたトリックですが、普通のものとは毛並みが異なっています。一般的なポーカーのトリックは、セットが大変、技術が必要、配っている時間が長くて退屈、日本ではあまり馴染みがないなど、多くの受け入れ難いポイントがあります。このトリックはカミンスが、テーブル・ホッピングで演じるために構成したもので、簡単な技術を使うだけで、インパクトを与えることが出来る手順になっています。
Beating The Heat デックを2つ使用した予言のトリックで、片方のデックの中から自由に選んでもらったカードが、もう片方のデックの中で逆向きの状態で予言されています。少し演技するのが大変なトリックですが、代わりにいくつかのアドバンテージがあります。同様の現象は多くのマジシャン達によって達成されていますが、カミンスの目指したものは、ギャフやメモライズド・デックを使わないこと、技術的な問題を如何にストレスなく行えるように構成するかということです。一般的に敬遠されやすいこのポイントをクリアしたことはとても重要です。
Tap A Lack 客と演者がそれぞれ1枚ずつのカードを選んで心に思い、それぞれがカードを抜き出します。これらのカードを表向きにすると2枚とも正しいことが分かります。演者が客の選んだカードを当てるトリックは数多く存在しますが、客も演者の選んだカードを当てるトリックはなかなかありません。