◆素晴らしいシステムの世界へようこそ!!
デック1組を丸暗記し、それを維持するのは非常に大変な労力を伴います。
しかし、「M-Deck」の登場によりマジシャンを取り巻く状況は一変しました。
「M-Deck」は覚えやすく、忘れにくい、優れたシステムなのです。
この小冊子は、そのM-Deckを利用する作品を集めてあります。
最初の3作品は他のメモライズド・デックでも応用可能です。
また、M-Deck自体の解説はされていませんのでご注意ください。
【収録内容】
ポール・フォックス風 5人の観客に5枚ずつのカードを見せ、その中から好きなカードを思ってもらいそれを当てる、という有名な作品のクレバーなバリエーション。ポイントは、演者がカードの表を一切見ることなく、ズバリ言い当てられること、そしてすべての手順が終った時、デックのセットが完全に元通り(リセット)になってること。「M-DECK」を使った手順がこの後にまだまだ展開できる嬉しい手順となっています。 透視風 演者が後ろを向いている間に、観客が1組を適当にカットして1枚のカードを選び、1組の中ほどに入れて、ケースにしまってもらいます。その状態で術者は観客のカードを当て、しかもそれが何枚目にあることまで透視してしまいます。これは超不思議!ケースにまったく仕掛けはありません。 HG(ハイグレード)バージョン 演者が後ろを向いている間に観客Aに1枚ずつカードを配ってもらいストップしたカードを覚えてもらいます。それを配ったカードに混ぜてケースにしまってもらいます。観客Bにも同じ様にしてカードを1枚憶えてもらい、カードをシャフルしてもらいます。演者は裏向きのままカードを広げ、観客Bの憶えたカードを当ててしまいます。そして、そのままの状態で観客Aのカードも当ててしまいます。 サイモン・アーロンソン風 日本でも大流行した「ごちゃまぜ予言」。観客と演者で一組を表と裏で十分に混ぜ合わせた後、「表向きのカードは何枚、赤が何枚で黒が何枚・・」と予言がすべて当たります。ちょっとひねりのあるオチもあって単調になりがちな予言ものが楽しく演じられます。この超有名な手順が「M-DECK」で演じられます。 スペリング(マインド・リーディング) 5枚のカードを観客に見せて1枚を心に思ってもらいます。それを1組に混ぜ込んだ後、観客の思ったカードのスペル(日本語による綴り)だけカードを配ると、そこから観客のカードが現われます。「アーロンソン・スタック」で演じられた同じ手順が「M-DECK」で演じられます。日本語のスペルで大丈夫です。 ボブ・ハマー風 雑誌リンキング・リングのコラムで紹介されて有名になった「CATO」という、表裏を混ぜ合わせる操作を使った3つのバリエーションが解説されています。カードの表裏を混ぜ合わせる操作はすべて観客にやらせることができるので完全にフェアです。そして観客の指定した向きのカード(表向きのカードか裏向きのカードか、ということ)を抜き出し、そのカードの数字の合計数が予言されているのです。バリエーション1ではその枚数目のカードの予言ですが、2と3ではカードそのもので予言ができるようになっていますから、事前に予言を用意しなくても演じられます。 ポーカー・デモンストレーション これは今回一番の自信作です。ポーカー・ハンドを10組配り、観客と演者とで5回対戦しますが、演者はほぼストレート勝ちします。「ほぼ」の意味するものはノートを読んでからのお楽しみです。1組フルに使っての手順で、システム・デックで演じられる傾向にあるメンタル系のものではないファニーな手順です。難しいディーリングは一切しません。ただ普通に配るだけです。たったこれだけで楽しい手順が展開します。しかも手順を行いながら1組をリセットしてしまう方法も解説。これは本当に必見です! タマリッツ風 シャフル&カットした1組をいくつかの山に配り、観客の指定した山がAからKまで順番に揃ってしまう、というタマリッツ風の手順です。2段の手順になっていて、後半は表と裏でよく混ぜた1組で、観客が選んだマークだけが表向きで順番に現われる、というものです。そう、あの有名な作品が「M-DECK」の中に組み込まれているのです。手順のエンディングに最適なのではないでしょうか。 |
商品名: | システム・トライアル (System Trial) |
ジャンル: | カード・マジック (システム) |
著者: | HIRAKI |
発行元: | K-MAGIC |
発行日: | --- |
サイズ: | B5 |
頁数: | 22 |
言語: | 日本語 |